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ACE阻害薬のオルメテックは妊婦注意!

2019年08月05日
診断している医者

ACE阻害薬の一つにオルメテックという薬があります。
オルメサルタンという成分を含む薬で、高血圧症に対して用いられるのですが、これは妊婦は要注意です。
要注意といっても注意して服用を続ければよいというような意味ではなく、はっきり言えば服用してはいけないとされている薬です。

おそらく、医療機関でオルメテックを処方される際には、現在妊娠しているかどうか、妊娠している可能性があるかどうかを確認されるはずです。
もし妊娠しているとか、妊娠しているかもしれないということになれば初めから処方されないはずですが、やはり自分としても注意する必要はあります。
これはACE阻害薬もその中に含まれるRA系阻害薬を服用した妊婦において、羊水減少症やそれに伴う胎児の発育不全、早産などを引き起こした事例が報告されているためです。

どうしてこのようなことが起きるのか、どんな酵素がそれに関わっているのかは分かりません。
脂肪組織の多い人、つまりは太った人に多く発現しているという報告もありますが、はっきりしたことは分かりません。
高血圧症の治療のためにこのような重大な副作用が起きるのはちょっと許容できませんから、要注意というよりもむしろ服用してはいけない薬なのです。
ただし、幸いなことに妊娠の初期段階ではとくに影響はないとされています。

妊娠可能な年齢の女性の場合、妊娠している可能性があるかどうかと問われても、少なくとも妊娠1か月くらいまでの間は自分にも分からないことが普通のはずです。
ですから、本当に妊娠初期の段階で胎児に影響を与えるような薬の場合は、妊娠可能な年齢にある女性は初めから服用してはいけないか、どうしても服用しなければならないのなら適切に避妊する必要がありますが、オルメテックはそこまでのことをする必要はありません。
この薬が羊水や胎児の発育に影響するのは妊娠中期から後期ですので、妊娠が判明した時点で服用を中止すれば問題はありません。

ACE阻害薬が高血圧に効く仕組みは?

ACE阻害薬が高血圧に効く仕組みを知るためには、なぜ血圧が上がるのかその仕組みを知る必要があります。
私たちの体では「アンジオテンシノーゲン」という物質が肝臓で作られています。
アンジオテンシノーゲンに対してレニンと呼ばれる酵素が作用すると、分解して形を変え、アンジオテンシンIとなります。
このアンジオテンシンIに、さらにAECと呼ばれる別の酵素が作用すると、アンジオテンシンIIという物質に変化します。

このアンジオテンシンIIが曲者で、血管を収縮させ血圧を上昇させる原因を作ってしまいます。
そこでオルメサルタンのようなオルメテックを主成分とするACE阻害薬と呼ばれる降圧剤があります。
オルメサルタンを服用すると、アンジオテンシンIにAECが作用してアンジオテンシンIIになるのを阻害し、血圧上昇を抑えることができます。

またACE阻害薬には内臓脂肪型肥満改善効果も併せ持っています。
肥満かつ高血圧の方には一石二鳥の効き目を期待することができるでしょう。
なお、一つ前の段階のレニンが作用してアンジオテンシンIに変化するのを防ぐために、レニンに直接作用するRA系阻害薬と呼ばれる降圧剤もあります。

オルメテックなどのACE阻害薬を服用するときの注意点としては、妊婦は絶対に服用してはいけないことです。
もし妊婦が服用すると、「羊水が少なくなる」ケースや「早産」になるケース、さらには「胎児の発育が遅れる」などのケースが見られますので、妊婦さんはこのことを忘れないようにしましょう。
また空咳が出たり、口の中やのど、まぶたなどの突然腫れるという報告事例も寄せられています。
さらに高カリウム血症にも注意が必要です。

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